一般社団法人 日本ガス石油機器工業会が石油ファンヒーターの「販売実績と予測」の報告書を公開しています。
下の表は、その報告書から作った、毎年度の石油ファンヒーターの国内販売台数の推移です。
横軸が年度で、縦軸が販売台数です。販売台数の単位は万台です。年度とは毎年の4月1日から翌年の3月31日までを言います。
2000年代は、石油ファンヒーター業界にとって、低迷の時代でした。毎年、販売台数が減っていきます。2000年度は、400万台に迫る販売台数でした。
2007年度は、シーズン前半の暖冬と灯油の高騰、電化住宅の浸透などの暖房機器の多様化により、前年を下回り、235万台でした。
2008年度もまた、暖かい冬でした。夏に灯油価格は最高潮になるも、その後急落。高騰していた灯油の価格がおさまり、石油ファンヒーターの買い換えが進むと思われましたが、リーマンショックがあり、景気が沈んでいたため、販売台数は227万台でした。
2009年度は、周期的な寒波が発生、リーマンショックによる景気後退が続いていたため、販売台数は250万台でした。
2010年度は、灯油価格がまた徐々に上昇し始めました。年明けからの全国的な寒波により、販売台数は288万台でした。
2011年度に、寒波と東日本大震災の影響により、国内販売台数が300万台を超えました。
2012年度は、いつもより早く11月に寒波の到来があったものの、12月以降はいつもどうりでした。昨年の東日本大震災の反動により、販売台数は285万台にとどまりました。
2013年度は、2012年と同程度の規模であると予想されていましたが、暖冬と灯油の高騰により、販売台数が減っています。
2014年度(2014年4月1日~2015年3月31日)の今年は、2013年と同程度の規模であると予想されています。