2014年9月24日、気象庁は、今冬(12月~2月)の季節予報を発表しました。
今冬の予想
気象庁によると、日本海側では、平年並の、曇りや雨の日になるようです。太平洋側では、北・東日本で平年並みの晴れの日になり、西日本では平年より晴れの日が少なくなります。沖縄・奄美では、平年並みに、曇りや雨の日が多くなるようです。
季節予報の見方
気象庁が出す季節予報は、気象予報とは異なり、長期的な季節の傾向を予報します。大気の流れや水蒸気などを考慮し、難解な方程式を使って、スーパーコンピューターで解析します。
季節予報に出される数字は確率をあらわします。例えば、北日本の気温は「30:40:30」となっていて、今冬の気温が平年より低くなる確率は、30%であり、平年並みになる確率は40%、平年より高くなる確率は30%ということを意味します。
また、70%の確率で平年並みか、平年より暖かくなるともいえます。上の図を見ますと、日本全国、暖色系で塗られていて、今冬は平年並みか、暖かくなることが予想されます。
気温(低:並:高) | 予報 | |
北日本 | 30:40:30 | 平年並み |
東日本 | 30:30:40 | 暖かい |
西日本 | 20:40:40 | 平年並みか暖かい |
沖縄・奄美 | 20:40:40 | 平年並みか暖かい |
北日本・・・北海道、東北
東日本・・・関東、中部、北陸
西日本・・・近畿、四国、中国、九州
平年とは、1981年から2010年の30年間を寒暖により、3つに分けるとして、その3集団のうちの、真ん中の集団の気温のことをいいます。
季節予報は当たるのか
気象庁では、季節予報の精度を検証しています。「2007年~2011年の1か月予報」では、「予報確率と出現率の対応は良く、おおむね適切な予報であった」とし、「2007年~2011年の3か月予報」についても、「おおむね適切な予報であった」としています。
企業が、季節商品の商談をおこなう時は、その季節の数か月前です。仕入れの個数を決定するのに、季節予報を利用しています。
季節予報は、初期に入力する値により、大きな誤差がうまれるとも言っています。季節予報をもっと知りたい方は、気象庁のページをご覧ください。