東京消防庁注意!!電気ストーブによる火災

平成25年12月5日、東京消防庁が電気ストーブ火災への注意を求めました。


ストーブ火災の原因の7割は電気ストーブ


冬に多くなるストーブによる住宅火災。本格シーズンに入り、東京消防庁が注意をうながしています。統計によると、過去5年間(平成20年~24年)で、ストーブによる住宅火災は684件発生しました。

そのうち、カーボンヒータ・ハロゲンヒータなどをふくむ電気ストーブによる火災の割合は498件で73%にもなります。

下の図は、東京消防庁の添付資料で過去5年間(平成20年~24年)の「ストーブ火災分類別件数」です。石油ストーブによる火災は132件で19%。ガスストーブによる火災は54件で8%です。

別の添付資料として、過去5年間(平成20年~24年)の「ストーブ火災分類別死者数」がありますが、死者数は、火災件数に比例しています。電気ストーブによる火災での死者数は34人で67%。石油ストーブによる火災での死者数は13人で25%。ガスストーブによる火災での死者数は4人で8%です。

一見すると、ガスストーブが比較的安全なものに見えるかもしれません。しかし、石油ストーブの中には石油ファンヒーターがふくまれています。石油ストーブの中の石油ファンヒーターによる火災件数の積み上げはおそらく少ないと考えます。

石油ファンヒーターの普及数はガスストーブのそれよりも圧倒的に多いので、石油ファンヒーターも比較的安全なストーブに含まれるのではないでしょうか。


電気ストーブが火災原因になる理由


東京消防庁の分析では、電気ストーブは裸火を出さないことや、給油を必要としないことなどから、使用者が気をゆるめて一般家電と変わらない扱いをしているのではないか、とみています。

石油ファンヒーターは、給油の面倒や、換気の注意など管理が大変ですが、使用者の危険判断を鍛えている、とみることもできます。