不良灯油にご用心!

国民生活センターが、暖房シーズンのこの日、石油ファンヒーターで不良灯油を使用しないように注意を呼びかけました。

不良灯油とは


不良灯油とは、昨年の使い残しの灯油(変質灯油)や、水などの異質なものが混じった灯油(不純灯油)のことをいいます。


不良灯油を使うとどうなるか?


国民生活センターが紹介した事例によると、2013年1月、70才代の男性が新品の石油ファンヒーターを使ったところ、点火後数分で止まってしました。点検をしてもらうと、灯油に水が混じっていたそうです。

たとえ新品の石油ファンヒーターでも、不良灯油を使うと、こんなことになってしまうのです。恐ろしい話ですね。


でも、石油ファンヒーターが止まるだけなんでしょ?

いえいえ、他には・・

国民生活センターが行った実験では、温風吹き出し口などから刺激臭のある煙が出たり、石油ファンヒーターの内部がサビついたりしました。


不良灯油を使っても大丈夫な石油ファンヒーターはないの?


ちょっと脅かせすぎでは?

技術大国日本なんだから、不良灯油を使ってもかまわない石油ファンヒーターくらいあるんじゃないですか?

たしかに、国民生活センターが行った実験で使われた石油ファンヒーターは、コロナとダイニチのもので、両社が採用している燃焼方式は、不良灯油に強くありません。

それにトヨトミが採用している燃焼方式のポット式は、混合ガスを作らずに燃焼するという方式なので、不良灯油に強いといわれています。

でも、当のトヨトミは、

不純灯油(灯油以外の 油・水・ごみが混入した灯油など)などの不良灯油は使用しないでください。

といっているのです。


石油ファンヒーターの保証の例外


でも、ダイニチの石油ファンヒーターなら、3年保証だから問題ないんでしょ?

いいえ、ダイニチを含め、他石油ファンヒーターメーカーは、不良灯油による石油ファンヒーターの故障を保証していません。


不良灯油への対策


不良灯油への対策としては、不良灯油を使わないのが一番です。石油ファンヒーターの底に残った灯油をポンプで吸い取りましょう。

また、不良灯油を作らないことも重要です。灯油は、専用のポリタンクで保管しましょう。ポリタンクは冷暗所で保管します。