コタツの中までファンヒーターの温風であたためる省エネダクト

石油ファンヒーターで室内だけでなく、コタツも暖めることができる省エネダクトが流行しています。

東北で使われていましたが、テレビ番組の影響もあり、九州でも使われるようになりました。コタツホースとか、温風ダクト、ホットラインと呼ぶこともあります。


省エネダクトの使い方


一方の口を石油ファンヒーターの吹き出し口の前に置きます。吹き出し口からは10cm以上離して下さい。こたつの中が熱いと感じたら、もっと離すなど調整します。もう一方の口をこたつの中に入れます。この時、こたつの脚やふとんの前に置くのはやめてください。

ホームセンターのサンデーが使い方の動画を用意してくれています。


省エネダクトは経済的か?


こたつの電源を切っても、石油ファンヒーターの温風をこたつの中に流し込むことによって、600Wの電気コタツで1日平均10時間の使用として、1か月4000円を節約できるのだそうです。

600Wはこたつを点けはじめる時に使いますが、点いた後は200Wぐらいなので、それほどの節約にはならないのではないかと思います。

また、電気こたつの熱量を石油ファンヒーターの温風の一部で肩代わりすることになります。


省エネダクトの危険性


独立行政法人製品評価技術基盤機構、通称nite(ナイト)によると、省エネダクトによる、電気コタツの脚の溶融事故が平成23年度に9件ありました。冬の家電製品による事故は92件ありました。

省エネダクトの吹き出し口が、電気こたつに近づけすぎたことが原因とみられています。平成23年度以前には事故件数はありませんでした。

また、石油ファンヒーターからの温風により、こたつの中に一酸化炭素が充満することも気になります。