石油ファンヒーターの燃費を調べましょう。
石油ファンヒーターの燃費
石油ファンヒーターは、灯油を燃やして、その熱量で部屋をあたためます。
灯油を燃やす点では、どの石油ファンヒーターも同じですので、燃費は同じになります。部屋をあたためるための熱量は、同じだからです。
灯油をはやく燃やすのも、ゆっくり燃やすのも関係ありません。
灯油の熱量はどれくらいでしょうか?
石油連盟によると、灯油の熱量は 8767(kcal/l)だということです。
灯油を完全燃焼させれば、どの石油ファンヒーターも燃費は同じ、ということです。
石油ファンヒーターの燃焼効率
ただ、実際には、完全燃焼するとは限りません。
完全燃焼していれば、燃焼効率が100%といえますが、どうしてもそのようにはなりません。そこで、カタログに載っている値から、機種ごとに実際の燃焼効率を計算していくことになります。
燃焼効率とは、完全燃焼したときの発熱量に対し、実際の発熱量、つまり暖房出力がどれくらいあるのか、をあらわしています。
ですから、カタログ上に載っている暖房出力と、完全燃焼したときの理想上の発熱量を比較すればいいのです。
まずは、完全燃焼したときの理想上の発熱量を計算します。
灯油消費量を X l/h とします。
完全燃焼したときの発熱量は、灯油の熱量と灯油消費量をかけて、8767X kcal/h
kcal は kwh に変換します。比較すべき暖房出力の単位は kw なので。
1 kwh は、ほぼ 860 kcal です。
ですので、 完全燃焼したときの発熱量は 8767X kcal/h ÷ 860 = 10.19X kwh/h
単位をそろえてhを消すと 10.19X kw になりました。
式の意味は、灯油消費量に10.19をかけたものが、完全燃焼したときの理想上の発熱量になる、ということです。
実際に計算をしてみました。
一番上の燃焼効率というところをクリックしてください。
燃焼効率が100%に近いほど、燃費がよい、ということです。
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